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鳴子のくらし

おかしときっさ たまごや

鳴子をつくる人と場所

ものづくりの営みが息づく鳴子温泉。
この土地で長く愛されてきた人と場所を、
koshiki journalの視点でご紹介します。


【おかしときっさ たまごや】

宮城県大崎市鳴子温泉字湯元102-1
📞0229-83-3021
https://www.instagram.com/tamagoyahonten1021/

鳴子温泉の記憶を刻む、喫茶

鳴子温泉駅から歩いて二分ほど。
「玉子屋本店」の看板を掲げる、時間を重ねてきたクラシックな喫茶店があります。
明治十年創業。明治四十年頃に現在の場所に店を構え、
昭和五十六年の改装を機に喫茶スペースを設け、いまの姿になりました。

 

時間が積み重なった、店内の空気

扉を開けると、ビートルズの音楽が静かに流れています。
本やポスター、こけしがさりげなく並び、
どれも長い時間をかけて選ばれてきたものばかり。
店主の宮本さんの感覚が、そのまま空間の心地よさにつながっています。

 

 

昭和初期から続く、わらび餅

たまごやを代表するお菓子が、昭和初期から作り続けられている「わらび餅」。
わらび粉を使い、ゆべしのようなもっちりとした食感に仕上げた、
甘じょっぱく素朴な味わいです。
鳴子温泉のおみやげとして、長く親しまれてきました。

ケーキとコーヒー、喫茶の時間

ショーケースには、その時々のケーキが並びます。
どれも王道の味わいで、ふと手が伸びるようなものばかり。
丁寧に淹れられたコーヒーとともに味わうと、
時間が少しゆるやかに流れはじめます。

店主との会話から知る、鳴子のこと

店主との会話も、たまごやで過ごす時間の楽しみのひとつです。
鳴子温泉の昔の話や、この町での暮らしのこと。
語られる言葉のひとつひとつに、土地とともに過ごしてきた時間がにじみます。
コーヒーを飲みながら耳を傾けていると、鳴子の景色が、少し立体的に見えてくるようです。

桜井こけしと、包装紙のこと

桜井こけしでは、このわらび餅をオリジナル仕様で作ってもらっています。
包装紙は、桜井こけしがデザインしたもの。
桜井こけしに代々受け継がれる伝統柄を散りばめ、鳴子らしさが自然に伝わるよう仕上げました。
お菓子を味わったあとも、記憶に残る存在でありたいと考えています。

 

 

甘いものとコーヒーを前に、少しだけ足を止める時間。
鳴子の旅に、静かな余白をつくってくれる場所です。
また立ち寄りたくなる、そんな喫茶店です。