こけしができるまで
鳴子こけしづくりは、ろくろで形を
つくり、模様を描くだけではありません。
木材の伐採から乾燥などの準備を経て
1年がかりで作られています。
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原木の乾燥
木の成長が止まる秋に切った木は、
葉をつけたまま乾燥させ枝を落とします。 -
皮むき
原木1本1本の皮をむき、自然乾燥をします。
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自然乾燥
秋から長い冬を経て、翌年の夏まで約1年をかけて、
皮を剥いた原木を乾燥させます。 -
屋内乾燥・製材
梅雨の湿気から守るため、屋内で乾燥させます。
その後、こけしの大きさに合わせて
「玉きり」「木取り」と呼ばれる製材作業を行います。 -
木地挽き
乾燥・製材までに1年かけた木材をろくろに固定し、
かんなや薄刃を使ってこけしの形状を作ります。 -
首入れ
頭と首をそれぞれ作り、ろくろの回転を利用してはめ込みます。
「はめ込み式」は鳴子こけし特有の技法です。 -
描彩
丁寧な筆つかいで、木地に様々な表情と模様を描いていいきます。
工人の家系によって、様々な模様や表情が継承されています。 -
完成
完成前に、仕上げでハゼの実のろうや、
ミツロウで艶をだします。
こけしづくりの道具
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バンガギ
原木の皮をむく道具。
どのくらい皮をむき、皮をのこすか、工人によってごとに様々です。 -
カンナ棒
原木をこけしの形に挽きます。
長さや、刃の形状が異なるカンナ棒を使い分けながら形を作ります。 -
薄刃
カンナ棒で挽いた後に
表面を滑らかにし、形を整えます。 -
とくさ・いな草
秋に刈り取って乾燥させた
植物で作る天然のやすり。
きめ細かな艶が出ます。